2008年7月10日木曜日
新聞のコラム欄のような記事です。
死刑が執行される数時間前に受刑者と話をした記者の文章を引用しました。
(がんばって訳しますが、二人の真意を表す事は出来ないかもしれません。)
今回の死刑が執行される前に受刑者にインタビューができました。この受刑者は写真の女性で元銀行職員、巨額の公金横領が見つかり死刑判決となりました。彼女は33歳、夫も子供いて幸せな生活をしていたと思いますが、私は死刑目前の彼女に何を聞いて何を答えてやれるのか解りません。午前7:30、およそ15分間の接見です。彼女と会いまずは最初に挨拶を
“こんにちは”
“こんにちは。”
“では、インタビューを始めますよ?”
“はい”
私は記録しながら話が聞けるように、録音の準備をし、ノートパソコンを目の前の机の上で準備しました。
“あなたは今、何か未練が有りますか?”
“あります。”
“それは何ですか?私が手伝う事ができますか?。”
“私は死にたくありません。”
“もう既に、判決が決まっています。私はそれを阻止することはできません”
“はい、そうです。貴方は私に何もできませんし、私が許しを願ってもどうすることも出来ません。こんな私に、貴方は何か聞きますか?“
“……”
目の前の彼女は話をしても表情が変わりません。彼女は、およそ2時間半後に、永遠にこの世界から消えることを理解している様です。
“今、あなたは後悔してますか?”
“いいえ。”
“どうして。”
“私がしたことや私の運命を後悔する事は何も有りません。。”
“もう一度同じ境遇でやり直せるなら、その運命通りに同じ事をしますか?”
“…かも知れない。”
“もうすぐ新年ですが、家族に対して言った話は有りますか?”
“家族が楽しい新年を迎えられるように祈ります!”
“誰を祝福しますか?”
“私の夫、私の娘、私の両親。”
“一緒に居てできますか?”
“できません・・・。”
私は話を中断して、上着のポケットから煙草を取り出して、それを彼女に差し出しました。近くに刑務所の役人が居ました。しかし、刑務官が何も言わずにいると、彼女は金属光眩しい手錠のついた両手を伸ばして受け取り、私はそれに火を点けました。私も同じく1本火をつけました。
“あなたはの一生で一番大切なものは何ですか?”
“親心。”
“親心とお金のどちらかを選ぶなら、どちらを選びますか?”
“両方選びます。”
“もし一つだけなら?”
“全て必要です。”
彼女は頑固に“全て必要です”を繰り返し、私の質問を忘れたかのようでした。確かに彼女が言ったことは本音であるでしょう。同じ質問を誰かにして、自分の貪欲な感情を素直に話す人がいるとは思いません。
“朝ごはんは何を食べましたか?”
突然、彼女は私に質問してきました。
“私はまだ朝食を食べていません。”
“あなたは昼食は何を食べるつもりですか?”
“ハハハ、まだ考えてないですが、普通ならば会社の食堂で食べます。”
“夜ご飯は誰と何を食べますか?”
“今晩ですか?”
“はい。”
“今晩は、私の彼女と一緒にピザハットを食べるかもしれないです。”
私は昔から彼女を知っているわけでは無いので、彼女の質問の目的が解らず、何の役に立つのかと考えましたが、私は全て本当の事を話しました。
“あなたはこの取材が終わったら帰るのですか?”
“ええ、私は他にもう1つの地方に行かなくてはいけません。それから会社に帰りますが、あなたの質問の意味は何ですか?”
“今日の天気はどうですか、雨が降りますか?”
“私は昨日の天気予報は見ましたが、今日は曇り空ですが、雨は降らないはずです。”
“今夜のテレビニュースでは正月の帰省の事を言うのでしょう。毎年、同じ事ばかりです。”
“ハハハ、そうですね、毎年正月は頭を悩ます事が多いです、中国の人口は多すぎます。”
彼女の刑の執行、私は色々と話ができると思って、今回の取材ではたくさんの質問を用意していましたが、私は“もういい”と。、彼女の現状を見ているのも、話を聞いているのも辛く、取材ができなくなりつつありました。
彼女は手の中で消えているタバコを見ている。それを見ながら私は彼女に聞きました。
”最後に1つ、あなたが考えている事、今の気持ちを教えて下さい”この質問は彼女に対し、私自身も多少残忍だとは感じましたが、これは私の仕事!、目の前の彼女が死刑の息苦しさに耐えて、 間もなく銃殺されようとするときに、彼女の気持ちは間違いなくとても重苦しく、とても緊迫していると感じます
“ホホホ、今更何を考えますか?私はどうしようもない結果を待ちます。”
“申し訳ありません!”
私は直ちにお詫びを言いました。彼女は決して許せない事をし法律を犯したのに関わらず、私の前では普通の女性、夫がいて、子供が居て、母が居る。インタビューが終わり、帰路中に考えました。そして、あの15分の間に彼女から質問された内容についてその意図がやっと解りました。彼女は自分が目に出来ない事を聞き、それを想像していたのです。その心中を察した私は心から悲しかったです。
・ 彼女は、今日の昼ご飯は必要有りません
・ 彼女は、夫と娘と一緒に今日の晩ご飯を食べる事が有りません
・ 彼女は、昼前に刑場に行きます
・ 彼女は、午後から雨が降っても知ることはできません
・ 彼女は、今晩のニュースは、見ることは出来ません。
ELEANOR:この記事は前から興味が有り少しずつ翻訳してきたものです。記者の苦悩と死刑囚の覚悟がこの記事を翻訳した内容で正確に表現できているか心配です。私はこの記事を読んで、15分のインタビューの間に彼女の一生が表現されていると感じました。皆さんはいかがでしょうか?
ブログに載せてからもこの記事は見ていますが、最後に記者が質問する所のニアンスがうまく表現できません。力不足を痛感します。まだまだ勉強しますね。
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